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第139話 後継者の基準

作者: 酔夫人
last update 公開日: 2026-07-29 19:00:37

光也にも、真理にも、東国の後継者になる気はない。

けれど、東国の後継者が決まらなければ、真理は男として生きることができない。

事情を聞き終えた実花は、改めてその難しさを感じていた。

「光也から見て、これって人はいないの?」

京が尋ねる。

「“これ”の基準が分からない」

光也は迷うことなく答えた。

「ああ、そうかもね」

京は呆れたように頷いた。

「プロジェクトを任せられるか、部門のトップに相応しいかは分かる。だが、東国家となると分からない」

光也は肩を竦める。

「俺に求められたのは性別と顔だ。俺じゃないとなれば、それなりに条件があるだろうな」

「なんか、すごい台詞ね。ホストの条件みたい」

そのやり取りを聞いていた真理が、実花を見た。

「実花なら分かるんじゃない?」

突然話を振られた実花は驚く。

「私?」

「十八年間、藤宮の一人娘をやってきたんでしょ

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